水の中の日食
本日7月22日は46年ぶりに日本で皆既日食が観られるとずいぶん前から話題になっていた。こちらでは部分日食ということで見られたらいいなぐらいの気持ちでいた。雨上がりの朝を迎え、雲の厚い空にはお日様の影も形も見あたらない。ちょうど家にいられたのにと残念がっていると、11時近くになって雲が切れ始め、肉眼でくっきりと三日月形の太陽の姿をとらえることが出来た。
ほとんど諦めていたので、思わず心が躍る。欠けた太陽というものがこれほど神秘的だとは想像の外だった。皆既日食の地域ではどれほど感動的だろう。瞬く間に昼から夜へ、夜から昼へと、辺りの光景が移り変わるのだから。
肉眼で見るというのは雲を通していてもさすがに眩しく、継続して見ていることが出来ない。そのときふと手水鉢に目をやると、雨水に太陽が映っているではないか。それもじかに見るより楽に観ていられる。流れ続ける雲の中で欠けた太陽が風で揺らめく。水の中に宇宙と気象の作り出す不思議な光景が展開されていく。久しぶりで時の経つのを忘れて見入ってしまった。こんな風に日食を楽しむことが出来たことを感謝しないわけにはいかない。
(写真)手水鉢の縁に溜まった水に映る日食
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