木村秋則さん著作:すべては宇宙の采配-おすすめの本
「奇跡のりんご」で名をはせている木村秋則さんの著作である。読み始めからすぐに「この本はそこらにゴロゴロしている啓発本の類とははっきりと一線を画す、不思議な現実世界の体験を語った、途方もない本である」という手応えがあった。
それまで木村さんについて私が持っていた知識は、テレビや新聞などから得たもので、大変な辛苦と精緻な実験を経てりんごの無農薬栽培に成功した人、といったところだった。(正確には木村さんの農法は無農薬はもちろん肥料も与えない自然栽培)私自身若い頃から無農薬には強い関心があり、本を読んだり実際に栽培グループに関わったりした経験があるので、木村さんには親しみを感じてはいた。しかし、近年徐々にオーガニックなどという言葉も広まり、無農薬栽培の米や野菜が出回る世の中になったことで、「奇跡のりんご」の話をことさら読んでみようという気にはならなかったのである。
しかし、この人は完全に超越した人だった。「そうかそういう人だったのか」。これがこの本を読んでまずわかったことだ。幽霊は見るUFOは見る、見るばかりでなく宇宙人に遭遇し、挙げ句の果てはUFOの中に連れ込まれ、お土産までもらって帰ってきた人なのだった。そればかりかあの世にも行って帰ってきている。
こういう話は幼い頃から大好きで、手当たり次第に読んできたので、ちょっとやそっとでは驚かない体質になっている。それが今回ばかりは参りました。ここに書かれていることは、いわゆる世間に定着した不思議話とは違う。同時にこれは木村さんの創作ではない。なぜなら、流行作家レベルの創作や想像では語ることのできないものだと思えるからだ。また、第三者からの驚愕的な証明があるところが、ほとんど怖さを覚える。
私が興味を惹かれた話のひとつを紹介させて頂こう。木村さんが高校2年の時のこと。自転車での下校時、道の反対側前方を歩いているつなぎにハチマキのオジサンが片足を挙げたまま静止してしまった。全身微動だにしない。オジサンどうしたのと思っていると、木村さんの左側に伸びる防風林の上に、「いきなり巨大なワニの親分みたいな顔がドテッと現れた」目はまだ現れず、口もとからは人間の太ももほどもある太いヒゲがウニョウニョと動いている。オジサンは相変わらず静止したままだ。やがて現れた全貌はまさしく龍である。遠くの松の枝にしっぽの先端を引っかける形で空に向かって伸びている。そして空の彼方へ一直線に飛んでいった。そのとき木村さんがオジサンを見ると、何ごともなかったように歩き出した。木村さんは思った。そのとき時間は止まっていたのだと。人間が感じている時間と、そうではない時間があり、その中間点に居たのではないかと。この話の最後に木村さんは明かしている。龍が現れたとき、木村さんに龍がある言葉を教え、その言葉は誰にも話してはならないと言われたという。
この話に私はとても深いものを感じる。単に龍に会った話ではない。今私が居るところに、今感じている時間とは別の時間が流れていて、そこでは思いも寄らない世界が繰り広げられているということを教えてくれている。想像上の動物と思われていた龍をはじめ、鳳凰や麒麟といったものも実際に昔の人々が木村さんのように目撃したり、交流したりして伝えられたものではないかと思われるのだ。したがって、仏や菩薩、神々の世界もまたそちらの時間によって存在していると思ってもよいだろう。
いったい我々を取り巻く目に見えない世界はどんなふうに構成されているのか、今まで抱いていた世界観ではとうてい計り知ることはできないと思い知らされた本だった。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)










最近のコメント